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意外と採点がガバだった新人戦 投稿者:のっち 投稿日:2022/12/09(Fri) 20:06:12 No.472

飛ぶ順番は当日競技開始直前に公表され、まさかの2番目がしおさんで3番目が私だった。なのですぐにキャラバンから機体とハーネスを取りに行きセットアップ。セットアップを終えると1番目・2番目のしおさんが立ち上げしているのを後ろで見ながら待機。なおこの時朝飯は食べていなかった。普段の高照寺での飛びと違うところは、TO時頭上安定させること(普段は頭上安定させている間に風がやむことを危惧して、ラインとキャノピーの確認さえできたらすぐ出ている)・LD時風に正対して4秒以上直線飛行することだ。
1番目・2番目時はあまり向かい風が無く、フロントで出なければならなくなることを危惧していた。フロントで出るとなると、経験が少ない上クロスと比べて神経質なところがある(風に完全に正対していないと、高確率で上げている最中にどちらかに傾く上、クロスと違い上げきるまでその補正もできない)ためかなり不利だ。ところが幸いなことにしおさんが立ち上げている時あたりから向かい風が入りだし、私の時にはクロスで出れるまでになった。
自分の番が来た時、向かい風がやむのを危惧して一刻も早く出たかったがしおさんとの間隔を開けるため少し待たなければならなかった。「出てOK」と言われると、即立ち上げを始めた。立ち上げは順調。ライン・キャノピー良し、振り返って走り出した。ところが向かい風が止んだせいか、振り返った時あたりからキャノピーが少し落ちた。走り出すと明らかにいつもより後ろに引っ張られる。でも全力で走れば回復できるか回復しなくてもTOはできるレベルだろうと思い、そのまま無理矢理走ろうとした。後ろに引っ張られる力が強く、走るどころか歩くのが精一杯だったがなんとか出れた。
きちんとTOしてから時間をおいてハーネスに座り込む。アクセルを出し足をかける。そしてしばらくは直線飛行。遠くに見える、山頂に雪が掛かった冬らしい青い山が新鮮だった。そして高度処理を開始。ターゲットから少し遠く狙いにくかったので、途中で少し8の字の中心をターゲットに近づけた。この沈下率ならこれぐらいの高度だろう思い、LDの風見で風向きを確認して、4秒間の直線飛行に入った。ところがLD上空に入ると急に沈下率が上がり、結局ターゲットには届きすらしなかった。
1本目自己採点
・TO時キャノピーが落ちた(−10点)
・ターゲット入らず(−20点)
予想得点:190点

全員1本は飛び、2本目の番が回ってきた。1本目と同じようにセットアップして待機。なお食欲が湧かず結局この時も朝飯は食べていなかった。しおさんが無線の不具合で出られず、結局僕が2番目に出ることになった。しおさんの時から向かい風が入りだしたものの1本目より向かい風が弱い、がまだクロスで出れる範囲だった。1本目より速く後進してライズアップ。ところがこの時1本目の反省点でもある、振り返る時も後進しキャノピーの対気速度を確保することを忘れ、その場で立ち止まって振り返ってしまった。その結果、振り返る時に1本目の時よりもキャノピーが落ち、振り返るのにライザーが少し邪魔なぐらいまでになった。ところが1本目同様、まだ何とかなりそうだったので無理矢理走った(というか歩いた)。1本目の時より向かい風が弱いので当たり前だが、なかなか浮かない・テンションが入らない。1本目より離陸滑走距離は長くなり、ようやく少しづつテンションが入り始めた。そこで自分でも何を思ったのか、「おそらくこの辺で浮くだろう」と推測しそこで足を上げてしまった。要は飛び乗ってしまったのである。足を上げると、グライダーが斜面に沿うように沈下率が少し上がった。この飛び乗り特有の沈下率の上がり具合でようやく自分が飛び乗ってしまったことに気づいた。飛び乗ってしばらく斜面を沿うように滑空した後、だんだんと斜面から離れ、とりあえずTO完了。ところがミスはこれだけではなかった。高度処理を始め、狙いやすいようにターゲットとの距離にも注視していると、徐々にターゲットに近づきすぎていた。徐々に旋回も急になり、ターゲットに当てようとするあまり、風に正対して4秒以上直線飛行することも忘れ、ただひたすら着地まで蛇行し、着地直前高度0付近でも急バンクで旋回しオーバーコントロールしていた。着地直前、地面スレスレで急バンクをすぐ直しすぐに両ブレークを引いて沈下率を抑えると、予想以上に着地が伸び、結局ターゲットにはオーバーした。B級生がやってはいけない危険なLDだった。明らかにこのフライトでは終始頭がボーっとしており注意散漫だった。
2本目自己採点
・TO時キャノピーが落ちた(−10点)
・飛び乗り(−10点)
・安定した高度処理(−20点)
・進入高度と角度(−20点)
・直線飛行(−10点)
・ターゲット入らず(−20点)
予想得点:130点

私が下りてから少しして、フリーフライトをしていたパイロットが事故したため(幸い大きな怪我は無し)この日の大会は中止。
2日目は常に裏風でフライトはできなかった。ところがこの時1位の人・2位の人が共に多くいたため、順位決めのために風が強いLDで50mグラハンレースが開催され順位が決まった。
大会終了後に自分の得点を確認すると、

TO:2本とも満点(110点)
LD:1本目:80点
   2本目:70点
[内訳:2本ともターゲットで減点(−20点)&2本とも足出しで減点(−10点)&2本目直線飛行で減点(−10点)]

だった。TO時キャノピーが落ちていたことや2本目の飛び乗りが減点されていなかったこともそうだが、逆にLD時の足出しで減点されていたのは意外だった。新人戦でも普段通り、着地の少し前に最大限足は出しており、これまでこれで不便や危険は感じなかったが、不十分らしい。普段からレッグベルトは目一杯締めるようにしているが、これをLD前に空中で緩めるのが良いのか・・・まあこれは今後要調査。

反省点
・やはり朝飯を食べずに飛ぶのはやめよう。前々から薄々感じてはいたが、朝飯を食べずに飛ぶと注意散漫になり訳の分らないことをしてしまう。これまでも高照寺にて、朝飯を食べずに飛んだ時のミス率はそうでない時より明らかに高かった。
・クロスでライズアップする際、途中で風が止むことも考えて、振り返る時もキャノピーへの対気速度を確保することを忘れないこと。
・普段のフライトにて着地点の予想・沈下率の観察をより行い、より沈下率の予測精度を上げ、ターゲットに当てられるようにする。

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